冷え性の原因は多種多様!症状についてもチェックしておこう!

私達に身近な病態の1つである「冷え性」は特に女性にとって厄介な症状を呈するものです。
いくら暖めても手足の先が冷たかったり、布団に入っても体が温まらないということもあるでしょう。
今回はそんな冷え性についてしっかりとみていきます。

実は定義が曖昧な「冷え性」

冷え性になってしまうと手足が温まらなくなり、人によっては体全体が常に寒さを感じるようになるものです。
ですがこの冷え性、実は正統な病気としては認知されていません。
ただ単に「不定愁訴」というものに分類されているのです。

不定愁訴というのは医学的には何ら異常はみられないものの本人が不調を訴える症状を指します。
いわゆる「何かだるい」「何か眠れない」「何だかなー」といったような自覚症状がより強くなり、検査をしても何もみつからない場合に不定愁訴と診断されるというわけです。
少なくとも冷え症の原因は断定できるようなものではなく、医学的にはこの不定愁訴として分類されることになります。

ですが実際に手足の冷えを感じるのですから仕方ありません。
不定愁訴に分類されるとしてもこの寒さを感じている自分の体は現実に存在しています。
原因が分からないのに症状だけは出る、というのは時として不安に繋がってしまうものです。

そこで、まずは体温がどのように作られ維持されているのか、というところから原因を探ってみましょう。
具体的に考えていけば自分の冷え性の原因がみつかるかもしれません。

体温の生まれる仕組み

私達の体には優れた消化のための仕組みが備わっています。
食べ物を摂取すると各種酵素がこれを分解し、やがて体に吸収され様々な化学変化を起こすようになるのです。
そして栄養素を燃料として活動することで熱が生み出されます。

体内で生まれた熱は血液に含まれ、全身に張り巡らされた血管を通り運ばれていきます。
また、人間は恒温動物という、外的環境に関わらず常に体温を維持しようとする性質を獲得している動物です。
そのため体温は異常が無い限り常に平熱付近で一定の温度を維持することになります。

ここでいくつか冷え性を改善するヒントが2つ見えてきました。
「熱を作る食べ物」と「血液を流す血管」の両者が揃って初めて正常な体温維持ができそうです。
そしてどちらが欠けても正常な体温を維持することができないともいえるでしょう。

バランスの良い食事の重要性

冷え性はしばしばダイエットの最中に現れることがあります。
特に食事制限中に冷え性を感じるものです。
もしかしたらその冷え性はバランスの悪い食事内容が原因かもしれません。

私達の体は非常に複雑な仕組みで活動をしており、バランスの良い栄養素を摂取する必要があります。
1つの栄養素を過剰に摂取したり、逆にダイエットのために炭水化物の摂取量を劇的に抑えるというのは体の活動にとっては良い状況とはいえないのです。
もちろん体温を維持するためにも偏食は望ましくありません。

冷え性を感じた時に自分の食事内容が偏っていると思われる場合、熱を作り出すための栄養素が上手く摂取できていない可能性があります。

血流を確保することも大事

体を巡る熱は血液によって運ばれていきます。
そのため血液が上手く流れなければ熱が十分に体に巡ることもなく、特に末端の手足は冷えるようになるでしょう。
冷え性において血の巡りを確保することは食事と同じように大切なことです。

血液の流れは食事内容が偏っていても滞りますし、また運動不足の場合も上手く流れてくれなくなります。
バランスの良い食事と適度な運動をすることで血流は改善することができるでしょう。
ですが十分な血流を確保するにはもう1つ大きな問題があります。
それはストレス対策です。

自律神経失調症による血流低下

私達の体には「交感神経」と「副交感神経」という自律神経が張り巡らされており、それぞれ体の無自覚な活動を司っています。
交感神経の働きが強いと体全体が興奮し、副交感神経が優位だと体はリラックスするようになるのです。
そして血流の流れもこれらの神経から影響を受けることになります。

交感神経が優位なとき、血流は低下し体が不測の事態に対応できるよう熱を溜め込むようになります。
例えば激しいストレスを受けると頭に血がのぼりカーッと熱くなるものですが、これは交感神経が優位になったため起こる現象といえるでしょう。
またストレスを長期的に抱えると交感神経が優位な状態が続き、眠りにくくなったり感情的になりやすくもなり、ますます不調が続いたりします。

このように、ストレスにより血流量が低下すれば冷え性を併発してもおかしくありません。
冷え性の原因としてストレスは最も身近で気をつけたい要素といえるでしょう。

原因が複数存在することもあり得る

例えば食事制限によるダイエットをしていおり、かつ理不尽な目に会い怒りを溜めている場合、いつ冷え性になってもおかしくありません。
またバランスの良い食事を摂取してもストレスを拭えないなら冷え性になる可能性がありますし、その逆も考えられます。
冷え性の原因は人によっては1つだけというわけではないので、じっくりと冷静に考えてみましょう。

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