女性はそもそも冷え性になりやすい要素が多い

普段の暮らしの中でも男性に比べ女性の方が冷え性を訴えることが多いものです。
そのためエアコンの温度設定で揉めたりすることがあったり、女性だけがひざ掛けを使っていたりします。
今回はなぜ女性に冷え性が多いのか、その辺りについてみていきましょう。

ホルモンバランスと自律神経

私達は自由に手足を動かしたり自分の望むように喋り活動することができます。
ですが血液の流れや生理の周期、何をどのように消化し栄養素をどこに運ぶか、といったことはコントロールできません。
実は冷え性の原因にはこうした自分の意思ではどうにもできない部分が絡んでいるのです。

冷え性を引き起こす代表的な原因として「自律神経失調症」に注目してみましょう。
これは興奮を司る交感神経とリラックスを司る副交感神経というという2つの神経のバランスが取れなくなってしまった病態です。
正確には不定愁訴という「原因不明の症状」に分類されてしまうのですが、ともかく自律神経が乱れると冷え性になって現れたりします。

一方、女性は男性に比べて性ホルモンの活動が複雑です。
4週間程度の周期で訪れる生理は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの量を変化させ、これらのホルモンはまた体の活動に深く関わっています。
周期によってイライラしたり憂鬱になったりと気分の変化が激しくなるのも女性ホルモンの影響が強いといえるでしょう。

そしてこうしたホルモンの分泌量と自律神経は同じ脳の部位「視床下部」によってコントロールされています。
そのためホルモンバランスが崩れれば自律神経系にも影響を与えてしまい、結果冷え性に繋がるというわけです。
男性に冷え性が少なく女性に多いというのは体の作りがそもそも違うためといえます。

肉体的に冷え性になりやすい

女性の体というのは男性に比べて丸く柔らかくなだらかです。
対して男性はごつごつとしていて固く力強いものだといえるでしょう。
この違いは筋肉量ないし脂肪量によるものです。

こうした体つきの違いはそれぞれの性ホルモンによって作られています。
男性ホルモンはより筋肉質な体を作るよう働き、女性ホルモンはより丸みを帯びた体を作るよう作用するのです。
別の言い方をすれば男性はより筋肉が多く脂肪が少なく、女性はより筋肉が少なく脂肪が多い体つきになります。

そして筋肉は活動するときに熱を伴いますが、脂肪は一旦冷えてしまうとなかなか温まってくれません。
さらに女性は筋肉がつきにくいので、熱を作りにくいのです。
というわけで体つきという面からみても女性は男性より冷え性になりやすいといえるでしょう。

食事制限による冷え性

食事制限によるダイエットも冷え性の原因の1つです。
適切な栄養素を補給することができなければ熱を生み出しにくい体になってしまい冷え性を引き起こしてしまいます。
特に近年流行している炭水化物を制限するダイエットは冷え性の原因となるでしょう。

ダイエットは男性よりも女性の関心が強いものです。
また世界的には太った女性が好まれるところもあるため、これは現代日本の文化的な要因ともいえるでしょう。
日本の歴史を振り返っても平安時代にはふっくらした女性が好まれていたこともありました。

特に食事制限は運動をしなくても済むため話題を呼びやすくたびたび流行しています。
ですが基本的に偏食をすることは健康上好ましいものではなく、冷え性の原因になっても何もおかしくはありません。
健康的な食生活をした上で、運動によるダイエットをすれば冷え性になる可能性は低くなるはずです。

ファッションが原因になることも

現代日本において、女性に好まれるファッションは薄着の傾向があります。
冬にも関わらずスカートを履き素肌を晒す女性もたくさんいるものです。
ですがこうした薄着というのは当然のことですが、体温を直接奪ってしまいます。

ファッションをビシッと決めるには確かにある程度、肉体の負担を覚悟しなければならないかもしれません。
秋なのに薄着を羽織ったり冬なのにスカートを履いたり、はたまた夏なのに長袖を着ることもあるでしょう。
ですがそうした我慢はきちんと体には負担として跳ね返ってしまうのです。

私達の肌は寒さに晒されると体温を維持しようとして血流を少なくするよう働いてしまいます。
臓器の温度が低下すると命に関わるため、冷えた手足に巡らせる血液の量を抑えるのです。
すると当然、手足は冷えてしまい温まりにくくなります。

女性にとってファッションは確かに大事なものですが、薄着でなくてもそれなりに着こなすことはできるはずです。
薄着をしていて冷え性が辛い場合は、厚着をベースとしたファッションを組み立てていくと良いでしょう。
快適で格好良い服が見つかればファッション性を失わないまま冷え性対策をすることができます。

女性は冷え性になりやすい

女性は体の作りや文化的な要因から冷え性になりやすいといえます。
自律神経やホルモンは自分でコントロールできませんし、文化的にはスレンダーな女性が好まれるため食事制限や薄着のファッションになりやすいのです。
そのため自分で管理できる部分は意識しておくと良いでしょう。

過度な食事制限はせずに、薄着ではなく自分が快適な服を着るだけでも違うはずです。
また生活習慣を整えてストレスを適宜発散すればホルモンバランスも良い形となるでしょう。
男性に比べて冷え性になりやすい要因は多いですが、改善に向けて取り組む方法はいろいろとあります。

関連記事